世界の縮図
陽が落ちて辺りが薄暗くなり始める頃、赤信号が反射して白い横断歩道がうっすらピンク色に見えた。
世界の人々を魅了し続ける渋谷のスクランブル交差点。
その魅力は何だろう。
皆それぞれに自分の目的地を持って歩いているのに、それらが集まると1つのアートを作り出す。
やたらと眩しいライトの自転車、車が走り出してもまだ歩道を渡ってる人、青信号でタクシーに乗り込み渋滞が巻き起こる。
スタバの特等席から、この交差点を見下ろすと自分の悩みがちっぽけに思える。
走っていようが歩いていようが、人とぶつかろうが次の信号にしようが、どんな道を辿っても、ただ、どこに向かいたいかだけわかっていればいい、そんな気持ちにさせられる。